エースを出せ!―脱「言論の不自由」宣言 (文春文庫) - 2 Angebote vergleichen

Bester Preis: 0,01 (vom 10.06.2017)
1
9784167655051 - 日垣 隆: エースを出せ!―脱「言論の不自由」宣言 (文春文庫)
日垣 隆

エースを出せ!―脱「言論の不自由」宣言 (文春文庫) (2004)

US

ISBN: 9784167655051 bzw. 4167655055, Sprache unbekannt, 373 Seiten, 文藝春秋, gebraucht.

1,22 (¥ 150)¹
unverbindlich
Lieferung aus: ? 通常1~2営業日以内に発送.
Von Händler/Antiquariat, BOOK募金(旧:買取トップ)同梱セール中(同時注文2品目から¥50返金、6月末まで)平日毎日出荷.
   新漬けの白菜のようにサクサクと歯切れのいいマスコミ批判である。思いがけないところからボールを繰り出す変化球ピッチャーみたいだが、ズバリことの本質を衝く球のキレがすばらしくよいのである。たとえば、加害者の側からしか事件を報道しない日本の新聞記者たちに、君たちはなぜ被害者の声を伝えないのか、と強烈な足払いをかけ、大新聞の下半身のもろさを公衆の面前に晒(さら)してみせる。「日本のピート・ハミル」といったら褒めすぎか。    大新聞の記者は年に1200万円ももらって、毎週平均2500字程度の記事を書いている。400字詰め原稿用紙1枚が4万円の勘定だ。「そんな値段でいったいどこの編集部が、きみの原稿を買ってくれるのか」。「悪文」でも「思考停止」でも高給を食んでいられるんだから、けっこうな話じゃないか。こちとら、月刊誌、週刊紙、日刊紙に細腕一本で物を書きまくり「メシ」を食っているんだぜ。そんな伝法な口調で、大新聞とテレビのお粗末さ加減を、徹底的に笑うのである。    実に行動的で縦横無尽な取材力を持った人である。ワシントンに80人以上もいる日本の特派員は「会見や背景説明に追われ、午前二時、三時まで原稿を書き、ヘトヘトになり自宅にたどり着く」(徳久勲NHK放送文化研究所主任研究員)というが、各社とも同じような記事を書いている。それだけ頑張っているなら、もっと「目からウロコの落ちる背景説明、多角的で明快な解説、表舞台には登場しにくい内部の声なき声」を記事にしてくれよ。「私」なんか原稿の締め切りに追われていたって毎日6時間はテレビを見る。スカパーの合計112チャンネルを全部指が暗記している。それでも書きまくっているぞ…って、ちょっと自慢っぽいが、確かに著者のテレビに対する該博な知識と目配りの利いた番組批判、そして新聞批判は傾聴に値する。    タイトルの「エースを出せ」は冒頭の「天声人語」批判から取ったものだが、これなどは「天声人語クンよ、あんたそれでも新聞記者かよ」みたいに、もうコッテンパンなのだ。それはそれで胸がすく。でもヒトコトいいたいのは、日垣サンには「メシのタネ」かもしれないが、「天声人語」と関係なく生きているものにとっては、これをどう批判していただこうが、しょせん物書き同士の蹴り合いで、いっこう腹のタシにはならないのである。(伊藤延司), 文庫, ラベル: 文藝春秋, 文藝春秋, 製品グループ: Book, 公開: 2004-09, スタジオ: 文藝春秋, 売り上げランキング: 1438366.
2
9784167655051 - 日垣 隆: エースを出せ!―脱「言論の不自由」宣言 (文春文庫)
日垣 隆

エースを出せ!―脱「言論の不自由」宣言 (文春文庫) (2004)

US

ISBN: 9784167655051 bzw. 4167655055, Sprache unbekannt, 373 Seiten, 文藝春秋, gebraucht.

0,01 (¥ 1)¹
unverbindlich
Lieferung aus: ? 通常1~2営業日以内に発送.
Von Händler/Antiquariat, 買取アローズ24時間以内に発送手配&365日毎日発送&同一注文で2点目以降は送料30円返金.
   新漬けの白菜のようにサクサクと歯切れのいいマスコミ批判である。思いがけないところからボールを繰り出す変化球ピッチャーみたいだが、ズバリことの本質を衝く球のキレがすばらしくよいのである。たとえば、加害者の側からしか事件を報道しない日本の新聞記者たちに、君たちはなぜ被害者の声を伝えないのか、と強烈な足払いをかけ、大新聞の下半身のもろさを公衆の面前に晒(さら)してみせる。「日本のピート・ハミル」といったら褒めすぎか。    大新聞の記者は年に1200万円ももらって、毎週平均2500字程度の記事を書いている。400字詰め原稿用紙1枚が4万円の勘定だ。「そんな値段でいったいどこの編集部が、きみの原稿を買ってくれるのか」。「悪文」でも「思考停止」でも高給を食んでいられるんだから、けっこうな話じゃないか。こちとら、月刊誌、週刊紙、日刊紙に細腕一本で物を書きまくり「メシ」を食っているんだぜ。そんな伝法な口調で、大新聞とテレビのお粗末さ加減を、徹底的に笑うのである。    実に行動的で縦横無尽な取材力を持った人である。ワシントンに80人以上もいる日本の特派員は「会見や背景説明に追われ、午前二時、三時まで原稿を書き、ヘトヘトになり自宅にたどり着く」(徳久勲NHK放送文化研究所主任研究員)というが、各社とも同じような記事を書いている。それだけ頑張っているなら、もっと「目からウロコの落ちる背景説明、多角的で明快な解説、表舞台には登場しにくい内部の声なき声」を記事にしてくれよ。「私」なんか原稿の締め切りに追われていたって毎日6時間はテレビを見る。スカパーの合計112チャンネルを全部指が暗記している。それでも書きまくっているぞ…って、ちょっと自慢っぽいが、確かに著者のテレビに対する該博な知識と目配りの利いた番組批判、そして新聞批判は傾聴に値する。    タイトルの「エースを出せ」は冒頭の「天声人語」批判から取ったものだが、これなどは「天声人語クンよ、あんたそれでも新聞記者かよ」みたいに、もうコッテンパンなのだ。それはそれで胸がすく。でもヒトコトいいたいのは、日垣サンには「メシのタネ」かもしれないが、「天声人語」と関係なく生きているものにとっては、これをどう批判していただこうが、しょせん物書き同士の蹴り合いで、いっこう腹のタシにはならないのである。(伊藤延司), 文庫, ラベル: 文藝春秋, 文藝春秋, 製品グループ: Book, 公開: 2004-09, スタジオ: 文藝春秋, 売り上げランキング: 1438366.
Lade…